ホワイトボードの修繕by 3Dプリンタ
少し前に朝オフィスに行ったら・・・。
壊れてました。ホワイトボード。
いまこそ3Dプリンタの出番ということで、技術担当Mさん。よろしくお願いします。
ホワイトボードが、溶接してある部品が千切れバラバラになってしまったので、3Dプリンタでブラケットを作り修繕しました。
溶接が繰り返し応力で壊れてます。実際溶接がもともとほとんどついてません。一か所3㎟もついていれば、こんな軽い家具程度のものであれば溶接部が千切れることはまずないんですけどね。
20年くらい使っていたので欠陥ではなく不満もありません。
でもこのような溶接部品がしっかり溶着していないことはまあよくあります。特に薄板は熱変形を起こすのでがっちり付けたら溶け落ちてしまい商品にならないので仕方がないかなとも思います。当然うまい人が作れば大丈夫ですけど、ベテランが作ったら高くなって売れません。記憶だとこれネットで売ってた国産の一番安いものだったと思います。たぶん有名スチール家具メーカーさんの半値ぐらいだったかな。
だから十分お値打ち品だったと今でも考えています。
溶接機があれば溶接で直しますが、ないので今回は図のような部品を3DCADで書いて3Dプリンタで出力後6mmのボルトで締めてつなげました。
6mmのボルトはたまたま持っていたからで強度計算した訳じゃないです。コスト考えたら修繕で強度計算なんかしないw
ボルト千切れる前に間違いなく3Dプリンタ出力物が粉々になっとるね。
こいつのSTLデータをSimplify3DでGコードに変換しています。
材料はユニチカ製テラマック(PLA)です。スピード70mm/s インフィル80% 積層ピッチ0.3mmで出力し1個2時間半ぐらい。重さは、65gほど。(含むサポート)
おおたFabには、稼働できる3Dプリンタが10台以上ありますので、いっぺんにだせば半日かかりません。
直ぐに作れるところが、3Dプリンタのいいところ。切削系の機械と段取り時間がまるで違いますもん。
そりゃ溶接機があればたぶん1時間もかかりませんけれども、ビルの中じゃ作れませんよ。火災報知器なったらどうすんじゃ!
3Dデータが作れれば、お手軽なのが熱溶解式のいいところ。とにかく安全に特別な技能がいらずに出来てしまう。デジタル工作機🙌
そうそう3DCADのデータは合わせて30分ぐらいでしょうか。
私3DCADの扱いは初心者レベルです。
再組立が1時間ちょっと・・・
・・・ウソついてました。
もう少しかかってます。ドリル切れないのを面倒がって研ぎませんでした。途中であんまり切れないので研ぎなおしました。不精のため30分ほど余計にかかりました。
道具は整備しとかにゃいけないと反省。でも面倒だからほぼしないけどね。錆なきゃなんとかなるって!
2時間程度です。
実際仕事の合間合間に作業したので、完成までに2日間ほど時間たってますが、3Dプリンタ出力中は他の仕事してますので、修繕に費やした時間は半日かかっていないように思います。
買いなおしとどちらが投入時間が少なかっただろうか 難しいところです。
あと割れないように設計上の工夫やスライスするときに工夫はしてあります。
3Dプリンタ出力でそれなりに強度のあるものを作るには違う設計の考え方になります。
それはまたいつか意見述べたいと思います。
テラマックちょっと高いけど、データに近い形を作りやすいフィラメントですが、告知が足りないせいかあまり知られていないですね。あとうちで扱っているエラストマ使いやすいですけど、知られていません。今後これらの国産フィラメントを使って出力サンプルも載せますのでよろしく!